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Japanische Klassiker mit Furigana

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かいていごじょうほう

改訂御定法

山本 周五郎

Lesen Sie 改訂御定法 (かいていごじょうほう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.422 Zeichen · 58 Bildschirme

Aozora Bunko

大事に当面すれば一命を賭して責任をはたさなければならない、七歳にして切腹の法をまなぶのはそのためだ」

侍は糸も紡がず、田も作らず鉋も持たず、代々その家禄によって生活をする。それは、主君と藩に仕え、領民の安泰を護ることが本分だからだ、侍の生きかたは、善と悪との差別なく藩家と領民につながる、善事をすれば藩家と領民の誇りとなり、悪事をすればすなわち藩家と領民の恥辱となる、つねに威儀を崩さず、独りいても容態を慎むのはそのためであり、そのこころざしに誤りのないことを証明するものは刀だ。

「刀は人を斬るためにあるのではなく、おのれの志操をまさしく保つことの証しとしてあるのだ」と直衛は柔和な口ぶりで云った、「もういちどよくこの刀を見ろ」

直衛はまた刀をさしかざし、呼吸五つほどしてから、拳を膝へおろした。

「矢堂玄蕃は侍だ、しかもこの藩では筋目の家柄に当る」と彼は続けた、「――筋目の家柄に生れた侍が、商人から金品を借りて返さず、返済を迫られて暴行をする、などということがある道理はない、要屋喜四郎、そのほうの訴えはまったく事実無根である」

直衛は元の座に直って云った、「業態にも不審があるうえに、かような根もなき訴えをするとは不届き極まる仕方だ、重罪をも申付けるべきところ、上のお慈悲によって、主従四名に三十日の入牢を申し渡す、