Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんこざいくれんがのみちすじ

新古細句銀座通

岸田 劉生

Lesen Sie 新古細句銀座通 (しんこざいくれんがのみちすじ) von 岸田 劉生 (きしだりゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.580 Zeichen · 45 Bildschirme

Aozora Bunko

おもいで(二)

おもいで(二)

銀座の街路樹を何故もとの柳にしないのかと私はよく思う。今の街路樹は何ともみすぼらしくていけない。柳は落葉が汚いというかもしれないがしかし、同じ冬がれにしても、柳は誠に風情がよろしい。洋風のまちにふさわしくないと思うのかもしれないが決してふさわしくないものではない。ことに春の新芽は美しく町を一層陽気にする。夏は又緑の房が誠によく何にしても大様で柳は誠にいいと思う。

日本でイルミネーションがはじめて出来たのは私の十三歳の頃のこと、明治三十五年か六年大阪の大博覧会の時であった。父がまだ生きていてのみやげ話に聞いたが、それからしばらくたって明治屋などがクリスマスの時分になるとこれを用いた。しかし、電気のイルミネーションはとも角、ガス灯でこれに似たことを早くから松田がやっていて、隣の勧工場も間もなくこれを真似て用いた、松田については後にもかくが、入口が石の門?で緑色にぬった鉄の柵がありその入口には松の形をしたガス灯のイルミネーション?をつけ、夜になると、ボーッと音がしてそれがともっていた。これが柳の並木に照りそって、二昔前の銀座は誠に面白い風情があった。