Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんこざいくれんがのみちすじ

新古細句銀座通

岸田 劉生

Lesen Sie 新古細句銀座通 (しんこざいくれんがのみちすじ) von 岸田 劉生 (きしだりゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.580 Zeichen · 45 Bildschirme

Aozora Bunko

今でこそ、松屋位の間口はそう珍しくもなかろうが昔の岩谷の間口というものは、当時にあっては人目を驚かしたものである。然かも総赤ぬりで、軒の上に天狗の面とおかめの面とをならべて、其間に「勿驚煙草税金たった百万円」とか何とか書いてある。この税金の高が、年々にひどくふえて行ったのを私もよく覚えている。常に赤い著物で赤い馬車に乗り、銀座街を乗りまわしていたものである。一時国益新聞というのをやり、二六新聞と張り合って、ひどいけんかをしたものである。代議士になるとて落選した時は、二六が大喜びで、天狗の鼻の折れたのを描き「勿驚落選の親玉」というポンチ絵を出した。

京橋が架けかえられた時、家の父と松平翁とが渡り初めをしたことを私はよく覚えている。またこんな事もあった。私が軽い頭痛か何かで、頭に氷袋をのせて座っていると、そのそばで家のものが二人「今度は岩谷の天狗も青くなったねえ」とか何とか話していた、私はこの岩谷の天狗面をよく見に行ったものとて、これを聞くと、ひどく感動した、「本当に青くなったかい?」と勢いこんで聞くと、家のものはニヤ/\笑いながら「ええええ青くなりましたとも」