Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 187.841 Zeichen · 376 Bildschirme

Aozora Bunko

――と、その中に、色の小白い人夫がいた。こういう荒仕事にはまだ馴れないらしく、足もとも危うげに、顔をしかめながら、材木のはなを担いでよたよた歩いていたが、ふと、藤吉郎のほうを見ると、

「――あッ?」

驚いたはずみに、四天の棒を、肩から外してしまった。

ふいに、一方の者に肩を外されたので、相棒の人夫もよろめいた。のみならず材木のはなが、その人夫の足の甲にどんと落ちたので、

「あ痛ッ」

悲鳴をあげて、仰山に、ぶっ倒れた。

すぐほかの人夫が寄って来て、材木の下から足を抜いてやった。人夫らしくない痩せがたの男は、自分の過失におののいて、

「ごめんなさい。どうかご勘弁をねがいます」

と、もう当然な折檻が降りかかるのを恐れてか、頭をかかえて、地に額をすりつけた。

「まっ、まぬけめッ」

ちんばを引きながら起ちあがった被害者は、まっ蒼な顔いろして、いきなり相手を撲りつけた。それでも、腹が癒えないとみえ、耳を引っぱりながらさけんだ。

「おいッ、みんな、手をかしてくれ。この野郎のどじときたら、一度や二度のことじゃあねえ。力仕事に馴れねえなら、日傭などに来なけれやいいんだ。賃銀泥棒だ、こいつあ。