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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.353 Zeichen · 371 Bildschirme

Aozora Bunko

尊公の姪とは信長様の御正室――つまり亡き斎藤道三様の御息女にあたらせられる御方が、美濃よりお輿入の折に従いて来た頃より、ずっとお側に仕えておいである萩路どののことでござろうが」

「いかにも。――これはまた、お詳しいのに驚き入った」

「役目柄でござる。奥向きにある多くの老女、侍女の端まで、その生国、家系、縁類などは、平常、調べてありますので」

「いや、御尤もなことではある」

「萩路どのの御素姓も同様。道三山城守様の滅亡の折、美濃を落ち去ったまま便りの知れぬ叔父がある。明智城の明智十兵衛光秀という者と、いつも御主君の夫人様に喞ち語りをしておいであると、それがしまでが洩れ伺っておる。――下役どもより聞いた御年配、骨柄、きょう半日の城下でのお歩きの様子など、思いあわせて、尊公との推察は、よも外れぬものと、自信をもってお迎えしたわけでござる」

「御明察。さすがは」

光秀も、初めて解けて打ち笑うと、可成も、自分の考えが的中したので、愉快そうに微笑した。

「――が。明智殿にはそも、何の御用で、はるばる、越前からこの御城下へは?」

と、可成は改まって訊ねた。

光秀は、眸を澄ました。