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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.353 Zeichen · 371 Bildschirme

Aozora Bunko

彼の軍を救援に赴け」

と、下方左近将監、加藤図書、早川大膳など無慮七、八千の兵力をその方へ割いて、愈※(二の字点、1-2-22)、本格的な伊勢攻略を開始した。

そして、当面の高岡城へは、

「明朝、夜明け方より、総攻撃にうつれ」

と、命を発した。

「いけません」

藤吉郎がまた、反対を唱えた。

「糧道を断たれ、城外との聯絡を断たれて、孤立の城兵は、上下みな死を決しています。まして伊勢の俊傑、城将山路弾正は、よく兵を用い、武略に長け、誓って、一死を共にしようとしている者どもばかりです。――これに当れば、お味方の損傷は少なくてはすみません。いや、屍山血河を見ても、なお、墜ちないかもしれません」

信長は、聞くと怒った。

「何だ。今となってその説は、それは滝川一益などが大事を取って申した説で、汝の策は、それに反対であったはずではないか」

「そうです。――しかし、それも次の一策があってのことです」

「次の策とは」

「それがしに、使いをお命じ下さるなれば、敵をも救け、味方の一兵をも損ぜず、平和裡に、高岡の一城を、主君のお手に収めて参ります」

「よし、行け。――総攻めの日は明後日の朝まで待とう。