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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.353 Zeichen · 371 Bildschirme

Aozora Bunko

新たに、彼へ大任が降ったと、早くも知れ渡って、家中の取り沙汰は、紛々と喧しい。

是々非々、種々だが。

勿論、非となす者が多い。

だが具足に五体と胆心を固めた藤吉郎は、非難、反目、嘲侮、一切に耳もないかの如く、城内武者溜りの床場に床几を置き、夜もすがら出兵の人員、隊伍、荷駄、軍需などにわたって指図していた。

まず城内なので、もとよりその発令は信長から直接に出ていた。信長も奥にあって、今夜は眠らずにいるらしかった。絶えず藤吉郎の手元へ、伝言や書付の指令が来た。

そのうちに、一部下が、

「ただ今、ごんぞとやら申すお屋敷の若党が、お使い先より早馬にて立ち帰りましたが」

と告げて来る。

もう四更に近い頃だった。

藤吉郎は、待ちかねていたかの如く、彼のすがたを見るなり早口に、

「早かったぞ、ごんぞ。して小六殿はいたか、わしの書面、手渡したか」

「は、慥かに。――これに御返事も携えて参りました」

「大儀だった。帰れ」

「はい。では直ぐに、お暇を」

「このまま明日は出発する。留守中、寧子の身まわりなど、頼むぞよ」

ごんぞが去ると間もなく、またも信長からの近習が駈けて来て、