Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.353 Zeichen · 371 Bildschirme
家康は、この時から、自分と年配もそう隔てていない、怖るべき人物が、同じ時代に生れ合わせていることを知った。
――一方。
金ヶ崎を捨てて退陣した朝倉景恒は、一乗谷の本城に合して、ふたたび信長の軍と地をかえて、雌雄を決せんと急いで来ると、その途中で、朝倉義景が、二万の兵をひいて、金ヶ崎の救援に駈けつけて来るのと出会った。
「しまった」
と、景恒は、敵の勧告に従って、城を出たことを悔いたが、間に合わなかった。
「なぜ、戦わずに城を捨てた」
と、義景は憤ったが、ぜひなく両軍を併せて一乗谷の本城へひっ返した。
信長は、大挙して、木目峠まで押しよせてきた。
そこの嶮を突破すれば、朝倉家の根拠地は、もう眼の下にあったのである。
ところが。
飛報は、織田の遠征軍を、愕かせた。
朝倉家とは、祖先以来、互いに結び合っている江州の浅井長政が、湖北の兵をすぐって、退路を断った――という早打だった。
また、それに呼応して、甲賀の山地から、先に信長のために敗亡を喫した佐々木六角も起って、
――織田の側面を突け。
とばかり、続々、兵をすすめて来るともいう。
遠征軍には、腹背の敵である。