Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.320 Zeichen · 398 Bildschirme
ド、ド、ド、ドッ、ドッ――
銃声と、弾けむりだった。
何でたまろう。そこにいた約四、五十名の人影は、折重なって打ち倒れ、或いはのけ反り、或いは跳びあがった。
口々に異様な声で、
「――あっ」
「計ったなッ」
「ひッ、卑怯!」
と、いうような叫びが渦まいたが、それも瞬間。
辛うじて、弾をのがれた三分の一ぐらいな人々が、
「ちッ、ちくしょうッ」
「うぬッ」
と、明智方の武士へ向って、大刀を抜き、眼をいからして、猪突して来た。
けれどそれに対しての、第二段の備えのあった明智方では、たちまち木陰や物陰から、一隊の槍組をさしまねき、
「ひとりも遁すな」
と、追い包んだ。
夕月の下に、青光りするものはみな鮮血であった。生きて八上の城へ馳せ帰ったものは、十人に足らなかったろう。――その余の小者はすべて明るいうちに捕虜となっていたものだった。
東門の銃声は、当然、宵のしじまを破って、西門の方まで聞えた。
右衛門大夫秀治と、近臣の三、四名とは、ちょうど、たった今、西門の外へ足をふみ出したところだった。
さすがに、休戦中の銃声には、剛愎な彼も、愕としたらしく、低い石段の途中に、その歩みを立ちすくめたまま、