Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.903 Zeichen · 400 Bildschirme

Aozora Bunko

……いや、ちと喋舌りすぎましたが、まあそういった情勢です。いつわりのないところです。かかる日に当って、申しては失礼ながら、其許のごときお人を、また無辜の百姓、老幼から多くの将士までを、みすみすこの城とともに田土の底へ埋め去るなど……これは何としても惜しい。この犠牲なく処置する工夫もあらばと、主人筑前には心をいため、先にも一応のおすすめはいたしたなれど、其許の容れたもうところとならず、面目を欠いたここちも致されたらしいが、なお重ねて、もう一度、最後の御談合を遂げてみよとの仰せに、今日ふたたび両名して罷りこしたわけでござる。いかに主人筑前が、真実、心を尽してのおすすめかは、官兵衛どのよりさらにお聞きとりねがいたい」

次には、官兵衛がいう。

かねて携えて来た秀吉の添状に、信長の誓約書を添えて示したうえ、

「決して、利をもって説くというのではなく、士を惜しむ主人秀吉と、士を愛する右府信長公のお心とをこれに示されたものとして、篤御賢慮をうながしたい。すなわち、あなたのお考え一つでは、備中備後の二ヵ国を進ぜようとまでの御誓紙でござる。如何でしょう、宗治どの」

「…………」