Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.903 Zeichen · 400 Bildschirme

Aozora Bunko

怒濤を作って、討って出た。

この怒濤のなかには、戦いを凄惨にする太い感情が波打っている。猛烈な槍の走り、唸ってゆく太刀のきらめき。それが、思う敵とぶつかるやいな、すぐ惨烈な血けむりとなって、いたるところに、

「来たかッ」

「うぬ」

一騎一騎、一兵一兵。組む、刺し交える、或いは、首をあげる、その首を奪うなど、到底、ほかの戦場では見られぬほどな猛闘が演じられだした。

「退けッ。退けッ」

土けむりの中で、宇喜多の部将のしゃがれ声が聞えると、彼方此方の散兵も、わっと鬨を合わせて退いて行った。

城兵は、眦をあげたまま、

「突っこめ」

「あの旗印の見える所まで」

と、宇喜多の中軍をも、この図にのって、踏みつぶすばかりな意気で追い捲して行った。

――と。先の平地に、一線の塹壕が見えた。しまったと、先頭に立っていた城方の部将は足をすくめたが、のめるばかり追いかけてゆく兵には大地も見えなかった。しかし塹壕の一線近くまで近づくやいな、そこの蔭からいちどに起った銃声と硝煙が、たちまち城兵の姿をばたばたと野に倒した。

「誘いだ。敵の誘いにのるな。身を伏せろッ。身をッ――」

そしてはまた、