Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 176.911 Zeichen · 353 Bildschirme
一体、どういうわけで、秀吉様へ近づいたのかい」
「筑前様とは、安土の頃から知っています。――あちらは、御存知なかったでしょうが、私には、初めてではない」
「なるほど、その縁故をたよって、御本陣へ行ったのか。そして、今夜は」
「お使いの帰りです」
「たれの? そして、どこへ行って?」
「筑前様のお墨付をもって、大留城の森川権右衛門の所へ」
「あ。じゃあ、お墨付は、届いたね。――すると権右衛門から何か、秀吉様へ、誓紙か、返書でもことづかったろうな」
「ええ。おあずかりして参りました」
「それを、ちょっと、見せてくれないか」
「お断りいたします」
「いやに水臭えな」
「でも、極秘の公用です。――三蔵さんも、そのための偵察でしょう。はやく戻って、大留城の裏切りは、確かめられましたから、安心して、軍をお進めあるがよいと、勝入さまへ、お伝えをお果しなさい」
「ありがと」
三蔵は、安っぽく、頭を下げて、
「権右衛門の返書は見なくても、おめえがいうからには、そのことは安心した。……だが、於通、おれとおめえとの約束は、どうしてくれる」
「私との約束ですって」
「あ、あんな、白ばっくれた顔をして。