Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 176.911 Zeichen · 353 Bildschirme
すでに、三老臣を誅して、信雄の胸にも、やや悔いのあったところである。それとまた、三郎兵衛には園城寺でも、秀吉に組せず、真を自分に告げた功もある。
信雄は、こう返辞をした。
「罪を俟つには及ばない。そちの軍兵は直ちに、伊勢一志郡松ヶ島村の城へ向え。――松ヶ島城は、逆臣津川玄蕃の居城だが、玄蕃その者は、すでに長島で誅殺した。そして、長島表より木造長政を討伐にさし向けてあるが、いまなお落城の報がない。よってそちは長政の手勢と合して、津川の家臣を追い、そのまま松ヶ島城を堅めておれ」
信雄の命に接して、滝川三郎兵衛は、直ちに、松ヶ島へ馳せつけ、木造長政と協力して、そこを攻めた。
彼が、津川の遺臣を討って、松ヶ島へ入城した頃、信雄から二度目の書状がとどいた。
書中には、
――秀吉はついに、年来の野望をあらわにして、公然、われへの戦書を発した。われまた決して策なきにあらず、すでに徳川殿の援軍は、続々、増派されつつあり、西国、四国、紀州根来衆、北越の佐々、関東一円も当方に加担呼応あるべく、織田有縁の諸侯、池田、蒲生などの参加も疑いない。序戦、秀吉はかならず、その先鋒をもって、伊勢へ進攻するものと思われる。