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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんのあいこくしん

新渡戸稲造論集

新渡戸 稲造

Lesen Sie 新渡戸稲造論集 (しんのあいこくしん) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.620 Zeichen · 196 Bildschirme

Aozora Bunko

客の方でも車から降りるときに、かれこれ小言をいう必要がないというような種々な便利がある。かくのごとくに車夫学とでも言おうか、これを特殊の専門学校で教えるようにしたらどうであろう。されど一歩進んで考えると、車夫が生理学を学び、ちょっと人の脈でも取れるようになれば、やはり車を挽いているだろうか、恐らく挽いてはいまい。脈が取れるようになると、もうパッチと半纒とを廃めてしまい、今度は自分が抱車に乗って開業医になりはせぬか、それが心配である。してみると車夫なら車夫という職業で、彼らを捨て置いて、車夫以上の智識を与えてはならぬ。それと同じ事で、商業だろうが、工業だろうが、あるいは教育学であろうが、その他何の学問であろうが、人を一の定まった職業に安んじておこうと思えば、その職業以上の教育をせぬように程度を定めねばならぬ。然るにこれは甚だ圧制なやり方で、到底不可能ではあるまいか。維新以前は、左官の子供は左官、左官以外の事を習ってはならぬぞと押え附けていたかなれど、時々左官の子にして左官に満足しない奴も出て来た。あるいはお医者さんから政治家が出たり、左官から慷慨悲憤の志士が出たりした。