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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんのあいこくしん

新渡戸稲造論集

新渡戸 稲造

Lesen Sie 新渡戸稲造論集 (しんのあいこくしん) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.620 Zeichen · 196 Bildschirme

Aozora Bunko

小屋だの料理屋だのを建てているよりも、おれも一つ海軍に入って、第二の東郷に成ろうという野心を起すことがありとしても、それは無理がない。そこで育の字だ、この上の方の子が美味の肉を喰おうと思い、此方へ向いて来るのもまた当り前である。それをこちらへ向かせまいと思ったら、あちらの方にも一つ美味しい肉を附けて、大工は東郷さんよりもモウ一際エライぞということを示さねばならぬ。ところが大工が東郷大将よりもエライということはちょっと議論が立ちにくい。ヨシ立ったところで子供の頭には中々這入らない。止むを得ない、社会の趨勢で、青年がドウしても海軍に行きたがるようになった時には、これを押え附けることは出来ない。けれどもその局に当る教育者が、なるたけ生徒をその職業の方に留めたいなら、その職業の愉快なること、利益あること、しかもただ個人のためのみの利益でない、一県下、一国のための利益だ、公に奉ずる道だということを能く教えねばならぬ。ナニ大工学だ、左官学だ、そんなものは詰らぬといって、馬鹿にするようではいかぬ。けれども世人が軍人軍人といっている間は、皆軍人に成りたいのは無理でないから、それで我々はお互いに注意して、職業に優劣を附けないようにせねばならぬ。