Japanische Klassiker mit Furigana
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しんのあいこくしん
新渡戸稲造論集
新渡戸 稲造
Lesen Sie 新渡戸稲造論集 (しんのあいこくしん) von 新渡戸 稲造 (にとべいなぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.620 Zeichen · 196 Bildschirme
もないそうだ。然るにその俸給は一番高い、幾千という年俸を取っているそうだが、随分無駄な話で、国の費えではないか」と言った。そうするとその役人の曰く、「どうして、あれは安いものである。波斯の古代文学を研究している者は、欧羅巴に彼一人しかない。ところで偶々十年に一度とか、五年に一度とか、波斯古代の文学に就いて取調べる事があり、研究を要したり、あるいは学者の間で議論でも起るとなると、その事に精通したものが他にないから、直ぐに先生の判断で定まる。して見れば一ヶ年何千円の年俸を遣っておいたところで安いものだ」といったそうであるが、その某という学者はただそれだけの御用だ。これは何のためであるか、乃ち謂わば国家の飾りだ。「こういう学者はおれの国にしかない、他に何処にもあるまい」と世界に誇れる。即ち波斯の古代文学に就いて、この人が専売特許を得ているのである。そういう飾りの人物だから、一ヶ年三万円くらいの俸給を遣っても安いものだ。日本では利休の古茶碗を五千円、六千円というような金を出して買求め、これを装飾にしているものがある。これは国の風習だから仕方がないけれど、これよりも学者を国家の装飾としている方が宜かろうかと思う。