Japanische Klassiker mit Furigana
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あゆむ
日本プロレタリア文学集・23 婦人作家集(三)
戸田 豊子
Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・23 婦人作家集(三) (あゆむ) von 戸田 豊子 (とだとよこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.183 Zeichen · 44 Bildschirme
暫らくしてそれが静まると、留吉の声が、こう言ってるのだ。
「俺たちがデモをやった後で、工場の塀が破けていたとしても、それは俺たちがやった仕事じゃない。俺たちに罪をなすりつけようとして工場が御用暴力団にやらせたものに違いない!」
――公判が終ってから、おふじは控室で留吉に面会することが出来た。看守が傍に立っていた。
「坊主も来たか。」
留吉は文坊の方ばかり見ている。こんな機会に後々の事も話しておきたいと思っているのに――
「おふじ、はたっしゃかい?」
※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)? おふじは聞き返した。
「そうだよ。」
なんだろう? 此の人は、まあ、――しかしそれで、毎も夫に話す様な気軽い口調になれた。
「まあ、あんたは忘れっぽいのね、ホラ、あの争議の始まる前に、二羽とも大屋のドロボー犬に捕られちまったじゃないか。あれがあれば今頃卵位産むんだけどね。」
その他の事は何も話さなかった。
拭っても拭っても涙が出た。其処に松枝が立っていることも知らずに、外へ出ようとすると、彼女がそっと肩を叩いた。
「ね、お互にもっとしっかりしましょうね。」
松枝には珍らしい強い調子であった。