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Japanische Klassiker mit Furigana

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かわのうえのしょくば

日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)

大江 鉄麿

Lesen Sie 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) (かわのうえのしょくば) von 大江 鉄麿 (おおえてつまろ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.585 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

懐

白樺の梢に冬眠は

引き裂くような雪肌を蒙古颪に冷めたくとぎすましている

どんよりな雪雲に包まれた部落

彼方へずうと永く続き切っている地面

房々と綿の実ったような雪ころ

蹴ちらされた足跡が

いとなけき者の

生活をしのぶ様に……

「おっ母よ」

寒さに冷えきった体に

飯の空っぽにすいた胃袋をたたきのめしながら

まるで木乃伊のように滑走った

おっ母の乳下へかけずりよった

つるし柿の様にしなびたおっ母の乳房から

唐芋汁のべったりついたような

乳汁がなめなめとたれこめてゆく……

飯の腹一杯喰らえない

おっ母の乳汁は

酢っぱっこく俺のシタにふれたぞ……

だがそれは俺に取ってどんなに美味かったか

汗っぽく酢っぽい乳汁を

すってる時

のど笛をギュギュ鳴らしながら

胃袋を波打たせ

百両腸をガタガタ振わしている

おっ母はかちばんだ菜っ葉刻のしじけこんだ両手で

薄っぺにひしげこんだ藁蒲団をかかえこんで

俺をだきしめて……

俺は甘える様におっ母の胸板に頭をこすりつける……

ドギドギと喰い入る様に心臓はむせび

腹はギュギュゴロゴロと喰いものを求めるように喚いている

血の気のない口唇より流れ落ちる唾液を