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Japanische Klassiker mit Furigana

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にほんふどうき

日本婦道記

山本 周五郎

Lesen Sie 日本婦道記 (にほんふどうき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.091 Zeichen · 30 Bildschirme

Aozora Bunko

理由を訊くとこう答えた。

「でもあなたのお琴はひとに教えるには不向きだと、いつぞや検校も仰しゃっておいでだったでしょう」

母は意外の思いでそう云った、

「たとえそうでなくとも、おんなが独り身で暮すということはむつかしいものです、若いうちはよいけれど、年をとってからの寂しさは堪えられないと云いますからね」

それから色いろ条理をつくして説き、よく考えてみるようにと云ったが、お石はいつものおとなしい性質には似あわない頑なさでかぶりを振りつづけた。

「どうぞこのお話はごめん下さいまし、それにわたくし近ぢかにおゆるしを願って、京の検校さまの許へまいりたいと存じていたのですから」

ますます思いがけない言葉なので、母は暫くあっけにとられていた。

「それは検校となにかお約束でもあってのことですか」

「はい、ここをお立ちなさるおり、わたくしから達ておたのみ申したのでございます」

「検校は来いと仰しゃったのですね」

「はい……」

お石はきつく唇を噛みながら俯向いてしまった。

「まさかと思いました」

母はその始終を語りながら、まるで裏切られた人のように眼をいからせた。

「きょうまでせわをしたことは云いません、初めからそんな積りはなかったのですからね、でも人情があればあんな断わりようはない筈です、そればかりならよいけれど、わたしたちには内密で