Japanische Klassiker mit Furigana
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にほんだっしゅつき
日本脱出記
大杉 栄
Lesen Sie 日本脱出記 (にほんだっしゅつき) von 大杉 栄 (おおすぎさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 76.254 Zeichen · 151 Bildschirme
の感情には染まっていなかった。そしてみんな、ロシアのTの、各国の運動の内部に関するいろんな細かいおせっかいに、多少の反感を持っていたのだった。
で、この各国諸革命党の運動の自由ということには、朝鮮の同志も支那の同志も僕に賛成した。そうなればもう、(百十五字削除)。
この委員会の相談がきまると、Tは「少し内緒の話があるから二人きりで会いたい」と言って、僕を自分の家に誘った。
その話というのは要するに金のことなのだ。運動をするのに金が要るなら出そう、そこで今どんな計画があり、またそのためにどれほど金が要るか、と言うのだ。僕はさしあたり大して計画はないが、週刊新聞一つ出したいと思っている、それには一万円もあれば半年は支えて行けよう、そしてそのあとは何とかして自分等でやって行けよう、と答えた。
その金はすぐ貰えることにきまった。が、その後また幾度も会っているうちに、Tは新聞の内容について例の細かいおせっかいを出しはじめた。僕には、このおせっかいが僕の持って生れた性質の上からも、また僕の主義の上からも、許すことができなかった。そして最後に僕は、前の会議の時にもそんなことならもう相談はよしてすぐ帰ると言ったように、金などは一文も貰いたくないと言った。