Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.692 Zeichen · 10 Bildschirme
七月○日
女の生活とは、どういうものだろう。こんな若い、こんな素直な娘が、自然のときにしたがって妻となり、自然のときに従って子の母となってゆく。だけれども、祖母さんとお母さんとがそれは持たずに嫁入って来たとおり机というものは持っていない。女の生活とはどういうものだろう!
七月○日
○ちゃんが中の間のところで、土間からこっちへ腰かけて、おむつを畳んでいる。わきで手つだいながら
「ねえ○ちゃん、向う座の部屋の隅に一つ机があったらいいことね。ちょいと坊や臥かした間に手紙かけるし。――」
「はあ、そうやったら、ほんよろしうございます」
夕飯がすんで○ちゃん向う座の部屋の掃除をして、フマキラを撒いている。小さい蟻が出て坊やをかむと云って。
「○ちゃん、いいこと考えたわ」
「何でございます?」
「私たちのおくりものに、机あげようと思うの。お兄さんが折角○ちゃんにああ云われたのに、あなたがちょくちょく手紙書ける条件こしらえたげなけりゃ駄目だからね」
「まあ、うれしいこと」
そのしんから嬉しそうな眼と笑顔の口元とがいかにも二十二のひとの真情に溢れていて、いじらしく思えた。
七月○日
○子と一緒に室積へ行く。