Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Lesen Sie 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.045 Zeichen · 322 Bildschirme
島には木橋の相生橋が懸っていたばかりで、橋の上を通る人は寥々としていた。本佃の住吉の渡船でくるか、永代橋のきわから出て、父の閑居の門前につく渡船に乗るかが多かった。
この渡船は、助さんという前の小屋にいた若い船頭さんのために、父がすこしばかり金で手伝ってやってはじめさせた渡しだった。人通りのない父の家の門の柳が、わたし場の目じるしだった。さて、その三人の幕末の残り者が縁近くに碁盤を据えると、汐潮があげてきて、鼻のさきをいせいのいい押送りの、八丁艪の白帆が通ろうと、相生橋にお盆のような月がのぼろうと、お互が厭がらせをいいながら無中になっている。父は、島人から村長さんと名づけられているほどのんきで飄逸な、長い白い髭をしごいている。木魚の顔のおじいさんはムンヅリと、そのくせゲラゲラと声をださないで崩れた顔を示す。つまみよせたような眼の、キンカン頭の藤木さんは、俳諧でもやりそうな渋仕立の道行き姿になって、宗匠頭巾のような帽子を頭にのせている。そして懐中時計を三十分に一度はきっと出して、ただ眺める。竜頭をいじって耳へもってゆくしぐさを繰返す――
この碁打ちたち、かたちはさも巧者でありそうだが、だが、ある折、妹の婿の若い、海軍のヘッポコ少尉がこの三人の前で、