Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Lesen Sie 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.045 Zeichen · 322 Bildschirme
洋行という新時代語と、道中とか旅とかいっていたのを、洋行というむずかしい言語で言いあらわそうとした間違いを平気で、いってみれば、あの方がダラ幹さんという方? ときく人がある、ああした生はんかな、物知り――そんな位なところなのだったのだ。もっとあとだって、昨夜は大財産をなすったなんて、財産と散財と、とんちんかんなのを、どうしても得とく出来なかったものさえある。
私の家族は御飯のとき、向側の角が祖母、火鉢をはさんで父、すこしはなれて母、母の横から小さい姉妹が折曲って、祖母の前が丁度私の居場所になる。みんな、各自のお膳を行儀よくひかえる。祖母は何もかも一番早くゆくから一番さきにしまいになる。すると、長い煙管をついて監視人と早がわり、御飯粒ひとつでもこぼすと、その始末をしてしまわないうちは食べさせない。あたしは味噌汁が嫌いなので、ぽっちりとお椀の底の方へよそってもらってもつい残す。とにかく祖母の目はあたしにばかりそそがれているからたまらない、最後に、小言はいわずに、
「越中立山、無限地獄に堕るぞよ。」
と、あたしのお残りへ白湯をさして飲んでくれる。あんぽんたんながら、それには恐縮して、老人の眼は悪かろうからと、だんだん後へさがって座るのだが、お豆腐ぎらいのために母が内密で半片にしてくれると、ちゃんと知っている。