Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Lesen Sie 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.045 Zeichen · 322 Bildschirme
だから、品物を買っておくれといった。
そのすこしさきの町角に杯口屋のおくんちゃんの家がある。お国ちゃんはあたしとおみき徳久利のように、長唄のおつきあい浚いにお師匠さんに連れてかれた少女だから、そのうちに書かなければならない。
学校の一軒さきに大きな人力車宿があって、お勘ちゃんという、色は黒いが痩がたなキリリとした、きかない気の、少女でも大人のように気のきいた、あたしのために、あたしの家へよく忘れものや、言伝を言いにいってくれた娘があったが、後に吉原で奴太夫という名でつとめに出ているときかされたことがある。その手前に表通りの砂糖問屋の磨きあげた、黒塗りの窓のある住居蔵があって、お糸さんという豊かに丸っこい娘さんの琴の音がよく聞えていたが、隣りに、とてもみじめな乏しい母子二人の荒物屋があって、小娘のおとめさんもお婆さん見たいにうつむいて、始終ふるえているように見えた人だった。
その斜向うに花屋があった。剥身のように幅の広がった顔と体の妹と姉とがいた。二人がいるうちは花屋の店もよけい賑かに見えたが、馬喰町の郡代の矢場女になってしまった。