Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Lesen Sie 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.045 Zeichen · 322 Bildschirme
それが、何故かというと、三誠社という馬車を扱う大きな運送店があって、その前身が、伝馬町の大牢の、咎人の引廻しの馬舎だったというのだ。町巾が其処だけ広がっているのが妙に嫌な気持ちにさせる。俥宿と馬舎との間の地処にかこいをして草を植え、植木棚をつくり、小さな祠を祭って、毎朝表通りの店から散歩にくる老旦那もあった。
アンポンタンが三ツか四ツの時、額の上へ三日月形の前髪の毛をおいた。それまでは中剃り(頭の真ン中へ小さく穴をあけて剃っていること)をあけたおかっぱで、ヂヂッ毛とおやっこさんをつけていた(ヂヂッ毛は頸のボンノクボに少々ばかり剃残してある愛敬毛、おやっこさんは耳の前のところに剃り残したこれも愛敬毛)。そのほかは青く剃りあげていたのへ、小さいお椀を伏せて恰好のよい三日月形を剃り残したのだ。その時向うのせんべやのお婆さんが、剃刃をあてるのに動かないようにと、おせんべにするふかしたしん粉をもって来てくれて、あたしの祖母が、狆を拵らえて紅で色どってくれた。それに味をしめて、さかゆきをするたんびに、おせんべやの店へとりにゆくと、首振り婆さんは、私の家の門の桜の木の上へ出そめた三日月を指さして、