Japanische Klassiker mit Furigana
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めいあんよめもんどう
明暗嫁問答
山本 周五郎
Lesen Sie 明暗嫁問答 (めいあんよめもんどう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.984 Zeichen · 43 Bildschirme
勘太夫はさっそく、「こっちは、直二郎にきめてある、すぐに直二郎を、こっちへよこせ、直二郎のほかには、松も杉もいらん」直二郎、直二郎と、直二郎を二十遍も書いた手紙を送った。
源左衛門からは折返し返事があった。「こうなったら正直に云うが、実は直二郎は惜しくて手放す気になれない、親にとってどの子が可愛いということはないが、あれだけは格別である、直二郎がいるためにいつも家の中が明るく、不快な事があってもあれの顔を見ると気が晴れてくる、こううちあけて頼むからどうか三男の松之丞にして貰いたい、兄上は盆栽がお好きだから松之丞は名前だけでも似合いだと思う」こういうことが書いてあった。
勘太夫はたいへん肚を立てた、老人は癇癪もちで強情がまんで定評があった、自分では、「曲ったことが嫌いだからつい肚を立てる」というが、自分のほうがときどき曲るのには気がつかない。「兄上は盆栽がお好きだから」という文字を見て老人ぐいと曲ってしまった、大曲りに曲ってしまったのである。「盆栽が好きだから松がいいだろうとはよけいなおせっかいである、そんなら釣が好きならどうする、碁が好きなら碁石でも貰うか、詰らない