Japanische Klassiker mit Furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Lesen Sie 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.486 Zeichen · 57 Bildschirme
たとえば兄の根木屋長助がカタギの商人で、世間では信用のある世話好きであるにしても、亭主の平作の目から見て他人の方に近ければ、杉代の目にもそれが乗り移っていよう。お直なら特に自分と仲もよし、能文がムコとあってカスガイ役もしているから、秘密の後事を託すとすれば、亭主のほかに親類ではまずお直ひとりだな。オレの目の睨んだところではそうだ。どうだな。三円の見料はいよいよ安かろう。加十のことを訊きだすならお直のところだが、それをお直に訊いたところで、加十の身持がよくなって勘当が許されるワケはないから、まアよしときなよ。だんだんお前さんに運が向いてるらしいのは人相にも出ているから、ジッと証文を握って辛抱してるがいいや」
だが天心堂は三円の見料の手前があってか、易を立てて見てくれて、
「尋ね人は西に居るが、だいぶ東京から離れているようだ。わりに身持もよく、身体も達者だ。そこにも運気がうごいているから、近々めでたく行くだろう。安心するがよい」
易の卦をオマケにもらって、楠はイトマをつげる。
そうだ。タケノコメシの顔ぶれに直接当るなら女だ、お直からだと考えた。
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