Japanische Klassiker mit Furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(二)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.865 Zeichen · 432 Bildschirme
彼は腹立ちまぎれに居あわせた者どもを頭ごなしに叱り付けた。そうして、すぐ河童のあとを追って行った。
「そりゃあ拙いことをやったもんだ。おめえ達の不行き届きで、なんと云われても仕方がねえ」と、半七はその話を聴いて眉をよせた。
「親分さん、実に申し訳がございません」
あやまっても詫びても今更取り返しは付かない。ここでぐずぐず云っているよりも、幸次郎に加勢して河童のゆくえを早く探し出す方がましだと思ったので、半七は草履を自身番にぬいで置いて、跣足になって駈け出した。どこという的もないが、吾妻橋の方角へ逃げたというのを手がかりに、彼は岸づたいに急いで行った。
むやみに駈け出しても仕方がないので、彼はこんな小僧を見なかったかと途中で訊きながら歩いた。すると、一軒の荒物屋へ此の夕立の最中に一人の真っ黒な小僧が飛び込んで来て、店先にかけてあった菅笠を掻っさらって逃げたということが判った。その小僧は笠をかぶって小梅の方角へ行ったというのを頼りに、半七は向島の方へまた急いだ。
雨はもう止んだが、葉桜の堤は暗かった。水戸の屋敷の門前で、幸次郎のぼんやりと引っ返して来るのに出逢った。