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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(二)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.865 Zeichen · 432 Bildschirme

Aozora Bunko

勿論、ただ追い出すという訳にゃゆかねえ。店へ出入りの屋根屋の職人と情交があるというので、それを廉に追い返してしまったんだ」

「そんなことは嘘なんですか」

「どうも嘘らしい」と、兼吉は首をふった。「その職人は竹と云って、年も若し、面付きこそ人並だが、酒はのむ、博奕は打つ、どうにもこうにもしようのねえ野郎だ。お安ちゃんはおとなしい娘だ。よりに択ってあんな野郎とどうのこうのというわけがねえ。それでも津の国屋ではそれを云い立てにして、着のみ着のまま同様でお安ちゃんを里へ追い返してしまったんだ。世間にこそ知れねえが、それまでにも内輪では貰い娘を何か邪慳にしたこともあるだろうし、お安という娘もなかなか利巧者だから、親たちの胸のうちも大抵さとっていたらしい。それだから、いよいよ追い出される時には大変に口惜しがって、自分は貰い子だから実子が出来た以上、離縁されるのも仕方がない。けれども、ほかの事と違って、そんな淫奔をしたという濡衣をきせて追い出すというのはあんまりだ。里へ帰って親兄弟や親類にも顔向けが出来ない。きっとこの恨みは晴らしてやるというようなことを、仲のいい老婢に泣いて話したそうだ」