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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(二)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.865 Zeichen · 432 Bildschirme

Aozora Bunko

そうすると、和尚さんの落ちた時に、それも一緒に落したのかね」

「そうかも知れません」

「隠しちゃいけねえ。正直に云って貰いたい」と、半七はすこし詞をあらためた。「実はわたしは町方の御用聞きだ。寺社とお係りは違うけれど、こういうところへ来あわせては、調べるだけのことは調べて置かなければならねえ。その晩、和尚さんがその仏さまを持って出たのかえ」

相手の身分を聴くと共に、小坊主の態度は俄かに変った。かれは今までとは打って変って、半七の問いに対して、何でもはきはきと答えた。

かれは時光寺の英俊であった。師匠の英善がゆくえ不明になった晩、かれは師匠の供をして根岸の伊賀屋へ行った。読経がすんで、一緒に連れ立って帰る途中、師匠はほかへ路寄りすると云って別れたまま再び戻って来ない。そうして、そのあくる朝、師匠の袈裟法衣をつけた狐の死骸がこの溝の中に発見されたのである。それがどう考えても判らないので、かれは絶えずそれを考えつめていると、今日この溝のふちを通るときに、測らずも泥のなかに何か薄黒く光るようなものを見つけたのであった。仏像はおそらく師匠の袂かふところに入れてあって、ここへ転げ込むときに水のなかへ滑り落ちたのを誰も見つけ出さなかったのであろう。