Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ありしまたけおのしによせて
有島武郎の死によせて
宮本 百合子
Lesen Sie 有島武郎の死によせて (ありしまたけおのしによせて) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.052 Zeichen · 7 Bildschirme
自分にとって、何より大切な、心を掴むことは、彼が実に真面目な人間として最後まで持ちこたえた、と云うことである。
足助氏その他に相談しながら血縁の誰にも一言洩さなかったことの意味もよくわかる。とにかく力一杯にやって来、終に身を賭して自己に殉じてしまった心は、私に人生の遊戯でないことを教え、生きて居る自分に死と云うものの絶対で、逆に力を添える。
自分の一生のうちに、此事は、大きな、大きな、関係を持って居ることだ。
私は、死ぬ気でかかることの力強さを知った。ひとを死なせてもよいと云う信念の崇高さ、厳さも知った。
自分とAとのことも、或底力を得た。とにかく、行く処迄、真心を以て行かせよう。彼が死ぬことになるか、自分がどうかなるか、どちらでもよい。信仰を持ち、人生のおろそかでないことを知ってやる丈やって見ようと云う心持がはっきり来たのだ。
此は、一方から云えば恐ろしいことだ。二人の終りを、此世の終りを見ると同じ厳粛さで見ようと云うのだから。然し、こう云う心持の一方には、その時が来る迄、腰を据えて、自分の道に進むことを可能ならせる。
Aにも、大きな影響を与えて居ることと思う。