Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みいらのみみかざり

木乃伊の耳飾

国枝 史郎

Lesen Sie 木乃伊の耳飾 (みいらのみみかざり) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.905 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

そこへ運悪くやって来られたのが、年の若いドイルス博士でした。私はしめたと思いました。いろいろ考えたその上句、博士の専門の考古学を、此方で一つ利用してやろうと、斯う思ったので苦心して、いろいろ細工をやりました。真先に土人を買収して、木乃伊の破片を手に入れて、その粉末を博士の室へ、こっそり蒔き散らせて置かせたり、お前方東洋の日本の港で、旨い仕事をやった時、何かの用に立つだろうと、買って持っていた竹紙という紙へ、うろ覚えの象形文字を書き散らして、それを窓から投げ込ませたり、厭でも応でもドイルス博士を、私が初めて発見した最低の地下の密室へやって来させるようにしたものです。そうして遂々ドイルス博士が私のワナに引っかかり、その密室まで来た時に、博士は復も他愛なく私のワナに引っかかり、石棺の中に納めてある木乃伊の手の辺に置いてある二個の耳飾を見付けるや否や、自分が発見したものと思い、それを手に持つと一散に、金字塔から外へ走り出し、そのままギゼーを立ち去ってロンドンへ帰って行かれました。何んぞ知らんその耳飾は、博士が発見する前に、私が石棺の木乃伊の耳から、もぎ取って置いたものでございます。