Japanische Klassiker mit Furigana
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みいらのみみかざり
木乃伊の耳飾
国枝 史郎
Lesen Sie 木乃伊の耳飾 (みいらのみみかざり) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.905 Zeichen · 12 Bildschirme
それから私はどうしたかというに、博士の後を追っかけて、矢張りロンドンへ行きました。そして博士邸へ忍び込み、耳飾を盗みかかった所、博士の為めに眼をさまされ、やむを得ず持っていた短刀で――その短刀も金字塔の例の密室で見付けたもので、それを閃めかしてただ一突きに博士の呼吸は止めましたが召使達の駈け来る様子に肝心の耳飾を取ることも出来ず逃げ去って了ったと云うものです……それからのことは順を追って申し上げるまでも無いでしょう。部下を使って博物館から盗ませたのも私です。同じ部下を変装させて、或仏蘭西の貴夫人と或支那の国の皇妃とに一双の耳飾を別々に分て売り渡したのも私です」此処まで語るとその賊は莞爾と微笑を浮かべたが「私は決して皇妃の名も貴夫人の名前も申しますまい。何故かと申せばその人達は、此方の云い値を小切ろうともせず、莫大な金額を支払って儲けさせてくれたからでございますよ」