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Japanische Klassiker mit Furigana

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かきのきのあるいえ

柿の木のある家

壺井 栄

Lesen Sie 柿の木のある家 (かきのきのあるいえ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 15.460 Zeichen · 32 Bildschirme

Aozora Bunko

それからはいくら柿の木を植えても、そだたないのさ。ご先祖のうらみか、柿の木のたたりか、どっちかだな。だから洋一だって、あんまり柿をたべすぎないようにしないと、赤痢になって死ぬこともあるし、そうなるとお前んとこのおじいさんも柿の木をばっさり伐ってしまうかもしれないぞ。何しろおじいさんというものは、一本気だからな。」

まだ七つか八つのときのことでしたので、洋一はすっかり本気になり、これからは決してひとりで木登りをして食べほうだいなどはしまいと思いました。あのりっぱな柿をきられたら、大へんだと思ったのです。うちへかえるなり洋一は、こっそりとおかあさんの耳もとでたのみました。

「おかあさん、ぼく、おなかのくすりをのんどくよ。だからもしもあとでおなかをこわしても、あの柿の木をきらないように、おじいさんにだまっててね。」

おかあさんは笑いながら、

「それは、どういうわけなの、もう一度いって。」

と聞きなおしました。洋一が三太郎おじさんから聞いた話をすると、おかあさんは声を出して笑い、

「そうかい、そんなこともあろうかね。三太郎おじさん、なかなかいいお話をしてくれたわね。