Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かきのきのあるいえ
柿の木のある家
壺井 栄
Lesen Sie 柿の木のある家 (かきのきのあるいえ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 15.460 Zeichen · 32 Bildschirme
その柿のあたりと何か関係でもあるように、ひでりがつづき、暑い夏の間に何十日も雨がふりませんでした。どこの家でも井戸水がかれはじめ、村の人は大そう困りました。畠の作りものはがらがらになり、草も枯れるほどの暑さです。その中で柿の木だけが元気よく、秋が近づくにつれてだんだんみごとになりました。それでも雨はまだふりません。村の人たちはより合って、大きな井戸をほる相談をしました。水すじのよいところをえらんで、井戸は村の三か所にほりました。洋一の家の裏の空地にも、その大きな井戸はほられたのです。こののちひでりがあっても困らないようにと、おじいさんの意見で井戸は大きく、ふかく掘りました。みかん掘りといわれる通り、みかんのような形に中がひろがっている井戸です。運よく水筋にあたったとみえて、三つの井戸のうちで洋一のうちのが一ばんよく水が出ました。井戸は深いけれど、いくら汲みあげても次の日にはまんまんとたまっているのです。みんな大よろこびです。
「これで、のみ水の心配だけはなくなりましたぞ。」
おじいさんはわがことのようによろこんで、水をくみにくる村の人たちにじまんしました。