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Japanische Klassiker mit Furigana

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かきのきのあるいえ

柿の木のある家

壺井 栄

Lesen Sie 柿の木のある家 (かきのきのあるいえ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 15.460 Zeichen · 32 Bildschirme

Aozora Bunko

そしてもうあと二つというときに、急に柿の木の下で倒れてしまいました。それきり正気にかえらず、二日間というもの高いびきをかいて眠りつづけ、そしてとうとう亡くなられたのです。去年の五月十八日のことでした。フミエや洋一にとってもそれは大人たちにおとらないほど悲しい、心にのこるできごとでした。あとでおばあさんが、

「昔から柿の木を大じにする人じゃったがのう。おさかなの骨でも何でも自分で根もとへうめてやりよんなさった。なんでもおじいさんの小さいときに、おじいさんのおじいさんがつぎなさったというから、柿の木でも兄弟のように思うとったんじゃろな。石が重とうて実をつけられないとわかると、わが兄弟のつらさのように気がもめて、からだの悪いのもわすれてとりのけてやったんじゃろに。」

そんなふうにいってなげきました。

その年は秋がきても、ほんとに柿はただの一つもなっていませんでした。そしてまた年があけました。もうすぐおじいさんの命日です。フミエと洋一は柿の木の下でその枝をながめ、おじいさんを思い出しました。

「花がついてるよほら、あすこにも、あすこにも。」

柿の小枝にぽつりぽつりとついている、青い小さいつぼみをフミエが指すと、それをみた洋一の声もいきいきと、