Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
さくらじま
桜島・日の果て・幻化
梅崎 春生
Lesen Sie 桜島・日の果て・幻化 (さくらじま) von 梅崎 春生 (うめざきはるお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 169.810 Zeichen · 345 Bildschirme
あなたはそう言ってみるだけの話なんだ」私は一生懸命になった。「天願さん。ぼくは自分ではっきり自分の気持は判らないけれど、ぼくはおそらくあなたを嫌いだろうと思うんです。そりゃ、僕は毎日のようにあなたの所にやって来るけれど、別にあなたと話したいとか、あなたが好きだから、やって来るんじゃない。つまり――惰性の様にしてやって来るのです。他に行くところも無いし、何もすることがないから、自然あんたのとこに足が向くのです。しかし僕は、その時あなたが居なかったり、他の客が来て話してたりすると、不思議なようだが実に厭な気持になる。此の気持は丁度嫉妬に似てる。が、一皮むけばそうじゃない。僕はあなたが、僕の知らぬところで僕の知らぬことをしていると思うと、いらいらして居ても立ってもいられなくなる」
「同性愛かね」と天願氏がせせら笑った。昨夜の女中の会話を聞いていたに違いない。私は黙殺してつづけた。
「僕は旅川は好きでも嫌いでもないのです。昨晩だって旅川があの宴会に加わらなかったのは別に腹が立ちもしない。あれは僕とは縁なき衆生だ。僕から見れば馬鹿野郎だ。どんなにでも軽蔑出来る。