Japanische Klassiker mit Furigana
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
Lesen Sie 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.285 Zeichen · 330 Bildschirme
と明言したそうで、藤沢はそうすることを主張した。
――連袂して道場を去る。
ということは、当時、野中又五郎が反対した。柿崎を中心にしたかれら七人は、お互いが窮迫した浪人生活のなかで知りあい、六郎兵衛の才覚でここまでこぎつけたのである。六郎兵衛のやりかたには不審もあるが、「ここまでこぎつけた」という事実を忘れたくない。自分が六郎兵衛に意見をするから、とにかく少しようすをみることにしよう、と又五郎は云った。
それで、藤沢が石川と共に去ってからも、野中と島田、砂山と尾田の四人は残ったのであるが、いま、――尾田内記が藤沢に会い、かれらが道場を開いていると聞いて、砂山と島田は、野中又五郎の顔を見た。
「藤沢はおれを待っていたのだそうで、松平雲州邸の前から、その道場へいってみた」と内記は続けた、「場所は神田明神の下の同朋町というところで、古い長屋を改造したそまつな道場だが、門人はもう三十人ほどあるし、結構うまくいっているようだ」
「それは、――やはりいつかの話しの、伊達家の用人の世話か」と島田市蔵が訊いた。
内記はいやと首を振った、「そうではなく、日本橋の丸屋伝右衛門という、海産物問屋の補助だそうだ」