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Japanische Klassiker mit Furigana

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みとばいふ

水戸梅譜

山本 周五郎

Lesen Sie 水戸梅譜 (みとばいふ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.607 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

みつけた二本の梅をたのむ用事もあったから。……もちろん前触れなしのことで、とつぜんおとずれた光圀をみると、役人たちは気の毒なほど狼狽し、むしろ途方にくれた感じだった。

弁当をつかい終ると、光圀は井野甚四郎に梅のことを申付けたうえ、民治の近況をたずねた。甚四郎は記録をとりよせて、精しく近年の治績を申述べた、そして更に、いま現に審問をはじめたばかりの事件のあることを告げた。「もともとは強欲な地主の訴え出ましたものにて、めずらしからぬ訴訟ではございますが、ただ不審なことには、その農夫どものなかに御藩士なりと申す者がおります。そのため捨ておきがたく、ただいま厳しくとり糺しております」「その地主の訴えとはどのようなものか」そう訊かれて甚四郎は、千波ヶ原の紛争のいきさつをかいつまんで説明した。「なるほど六造と申す者は無道だな」光圀は不快そうに眉をひそめた、「さような無道者は屹度申付けねばなるまい、それにしても、その水戸家臣と称する者は、なんのためにそのようなことを申していたのか」「ただいまなお取調べちゅうでございますが」「余も聴こう、しらべてみい」甚四郎はかしこまってすぐにその用意をした。