Japanische Klassiker mit Furigana
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かっぱ
河童
Lesen Sie 河童 (かっぱ) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.576 Zeichen · 75 Bildschirme
ことに僕の親友だった嘴の腐った学生のラップは、――あるきょうのように曇った午後です。こんな追憶にふけっていた僕は思わず声をあげようとしました。それはいつの間にはいってきたか、バッグという漁夫の河童が一匹、僕の前にたたずみながら、何度も頭を下げていたからです。僕は心をとり直した後、――泣いたか笑ったかも覚えていません。が、とにかく久しぶりに河童の国の言葉を使うことに感動していたことはたしかです。
「おい、バッグ、どうして来た?」
「へい、お見舞いに上がったのです。なんでも御病気だとかいうことですから。」
「どうしてそんなことを知っている?」
「ラディオのニウスで知ったのです。」
バッグは得意そうに笑っているのです。
「それにしてもよく来られたね?」
「なに、造作はありません。東京の川や掘割りは河童には往来も同様ですから。」
僕は河童も蛙のように水陸両棲の動物だったことに今さらのように気がつきました。
「しかしこの辺には川はないがね。」
「いえ、こちらへ上がったのは水道の鉄管を抜けてきたのです。それからちょっと消火栓をあけて……」
「消火栓をあけて?」
「旦那はお忘れなすったのですか? 河童にも機械屋のいるということを。