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Japanische Klassiker mit Furigana

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せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Lesen Sie 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.395 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

そこで作者は、あの隠密の手のことを語りたいのである。

それには、宿命の糸を丹念にほぐし手繰り寄せて、終回の悲劇までを余さず記してゆかねばならぬのであるが、まず何より、順序として里虹の前身に触れ、あの驚くべき伝奇的な絡がりを明らかにしておきたいと思う。

今世紀のはじめ、ケルレル博士の発議によって、丁抹領リベー島に、犯罪者植民が行われた。またさらに、それから一、二世紀遡って、フリードリッヒ・ウイルヘルム一世の頃には、帝の異常な趣味から巨人の男女を婚せしめ、いわゆるポツダムの巨兵を作ろうとした。ところが、日本においても天明のころ、その二つを合したような、事蹟が残されているのだ。

それが紀州公姉川探鯨だったのである。

正史においてすら、仄かではあるけれど、西班牙との密貿易の嫌疑が記されているように、雄志禁じ難い不覊奔放の性格は、琉球列島の南毛多加良島の南々東に、ささやかな一珊瑚礁を発見した。そこに、かたわら体躯の優れた犯人男女を送って、いずれは近侍に適わしい、巨人育成法が試みられたのであった。

その島は夷岐戸島と名づけられて、嵐のあと、空気の冷たく身に堪えるころには、落日の縞を浴びて、毛多加良島からも遠望された。