Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はいいろのあねとももいろのいもうと

灰色の姉と桃色の妹

小川 未明

Lesen Sie 灰色の姉と桃色の妹 (はいいろのあねとももいろのいもうと) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.817 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

姉は、心の中で、もうすこし妹を自由にさしておいてやろう。せめて今夜だけは、かってなまねをさしておいて、明日は、そのかわり、身動きのならないように束縛をしてやろうと思いながら、カフェーの前を離れたところです。

こっちにきかかった姉は、苦しんでいるおじいさんを見ました。姉はさっそく、そのおじいさんに近づいて、白い手で脊中をなでてやりました。すると、おじいさんは、静かになって、永久に安らかに眠ってしまったのです。

不思議な姉は、町の中を通って、いつしか、寂しい路を、北の方に向かって歩いていました。夜になって、空には星が瞬いています。通りかかる人々は、姉の目の色が光るのを見て、思わずなんと考えてか、近寄ると急に水を浴びたように身震いをしました。姉の通るところには冬のような風が吹いたのです。