Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ものすごきひとくいばなのかい

物凄き人喰い花の怪

国枝 史郎

Lesen Sie 物凄き人喰い花の怪 (ものすごきひとくいばなのかい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.756 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

博士に対する斯う云う非難はコックニー博士其人に執っては極わめて迷惑であったかもしれない。それは迷惑であった筈だ。しかも博士の迷惑は名誉上だけにとどまらず営業の方へも影響した。と云うのは博士の香水工場に使用されている職工達が博士を恐れて次第次第に工場を立ち去って行くからであった。職工の恐れるのも無理は無い。彼等の同僚の幾人かが矢張り行方が不明になってそのまま姿を現わさないことが数回ならずあったのだから。……兎に角斯うして博士の工場は何時ともなしに寂しくなってそして最後には工場の中に一人の職工も居ないようになった。諸種の機械の運転は止まり香の鋭い香水の液も漏斗から一滴も出ないようになった。

事業は不振というよりも殆廃滅に近かかった。この廃滅を悲しんだものは博士の一人子のバルビューで、或夜バルビューは博士の書斎で博士と鋭く云い合った。

「お父さん、貴郎は市の人達から吸血鬼だと云われて居るのですよ! それを恐れて職工達は工場を見捨てて行ったのです。それだのに貴郎はその濡衣を少しも干そうとはなさらない。それが私には不可解です! そうです私には不可解です!……」