Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
Lesen Sie 犀星王朝小品集 (おぎふくうた) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 105.794 Zeichen · 211 Bildschirme
あなた様が思いこめてくださることは身をくだいても足りぬ嬉しさではありますが、それにも引きかえ、もう、勤めも一日ずつ辛くなりましては、身の破滅に近づいているとおなじでございます。このままであなた様も恙なくお勤めが成就できるとお思いでしょうか、あなた様のお考えも承っておかねばなりませぬ。」
持彦自身もこう事繁く通うては、諸々の勤めもとうてい完う出来ないこと、何とか足を抜き人目を避けなければならぬと考え、きょう一日だけ通い、明日は控えようという心に誓っても、その明日が来れば、またきょう一日くらいはいいだろうと、もはや、自分をせぎ止めることすら出来なかった。或るときはうつらうつらと通い、或る日はわき目もふらずに通って房の戸のそとに立っていた。きょうは止そう、きょうこそ通うことは止そうと、いまのいままで考えていながら身はすでに房の内に、花桐の衣裳の筐のかげに坐っていた。辛辣な花桐の朋輩らも、しまいに持彦も官を免ぜられて浪々の身となってしまうであろう、そして花桐も殿中の勤めを辞めなければならぬようになる、しかも持彦の人もなげな逢引は夜に限らず、ま昼にすら男を引きよせているではないか、主殿寮の人びとも見るに見兼ねて、持彦にそれとなく忠言しても、そんな事に耳も籍さぬ若者の勢いは、奥のわたどのに沓投げ入れてその夜も宿直の