Japanische Klassiker mit Furigana
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おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
Lesen Sie 犀星王朝小品集 (おぎふくうた) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 105.794 Zeichen · 211 Bildschirme
」
「生きている人も死ぬ人も、ゆめではどうあらわれても分るものではない。」
「さようでございましょうか。」
「ただ生きている人はきっといつかは現われて来る。死んだ人はいつまで経っても現われて来るものではない、何かそういう人でもあるのか。」
「はい、友の身のうえのことを考えていたのでございます。」
「生きているならきっと訪ねてやって来ます。」
「…………。」
「その友もこちらに呼ばれるがいい、女ですか。」
「はい、女にございます。」
「そなたのような友を得てその人は倖せであろう。我らとてもそなたを友に得て毎日朝逢えるのが愉しくてならぬ。朝は夜中に待つほど遠い、遠いほど愉しい、天明とともに我友に逢えることは清い交わりではないか。」
「わたくしとても何気ない朝の麗わしさには、こころから嬉しくぞんじています。貞時さまのお咳のこえまで覚えましてございます。」
「毎朝そなたの生けかえる花を見て、その日の我らのよろこびとしている。父上のお部屋にも花を生けてくれるそうであるが、あらためてお礼を申す。母上、御在世のような安らかなお気持でござろう。」
「お褒めにあずかるほどのことではございませぬ。