Japanische Klassiker mit Furigana
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Lesen Sie 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.496 Zeichen · 368 Bildschirme
……その復讐をしなけりゃアならねえ!」
みんなは元気よく働いていた。
篝火は四方で燃えていた。
足洗主膳、金井半九郎、柴田一角、僧範円、有竹松太郎、加藤東作、吉田彦六、戸島粂之介等々の武士は鼻歌まじりに、愉快そうに働いていた。
出来上がった数個の小屋の一つに、萩丸がぼんやり坐っていた。
男姿に返っていた。
が、依然として痴呆状態であった。
そこへ嘉門がはいって行った。
「萩丸様」
と声をかけ、嘉門はその前へ坐り込んだ。
「ちと今夜は騒がしゅうござるが、ご辛棒してくださるよう」
「爺や」
と萩丸はうつろ声で云った。
「菊女はどこにいるのかねえ」
「さあ」
と嘉門は当惑したように、
「菊女殿どこにおりますやら、青塚郷の騒動以来、とんと行衛が知れませぬ」
「わしは菊女に逢いたいのだよ」
「わたし達も逢いたいのでございますが、とんと居場所がわかりませんので……」
「そのうち帰って来るだろうねえ」
「ハイハイ帰って参りますとも。……ですから菊女殿の帰られるまでは、おとなしくして我々と一緒に、ノンビリとおくらしなさりませ」
「菊女が帰って来るのなら、いつまでもわしはお前達といるよ」