Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lesen Sie 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.496 Zeichen · 368 Bildschirme

Aozora Bunko

民弥は刀ふりかぶり、尚三十郎を討とう討とうと、ジリジリ詰め隙をうかがっていたが、この時スルスルと背後へさがると、

「大義親を滅するといえば……」

と、悲壮の声をまず上げた。

「許されがたき敵ではござるが……」

「おお一時許されるか!」

「何より宥免状を手に入れて……」

「同志多数の生命を、では、お助けくださるか!」

「同志として採るべき行為でござれば……」

「感謝! 松浦氏、感謝いたすぞ!」

「三十郎オーッ」

と吼えるような声で、民弥は三十郎を睨みながら呼んだ。

「汝の姦策にみすみす乗り、一時は命助けるといえども、今度逢ったらその時こそ、この世の暇とらせるぞ! いわば命を預け置くというもの! さよう心得宥免状を渡し、行け! とくとく! 逃げて行けエーッ」

「多謝! アッハッハッ、それでこそ義士!」

と、命助けられる嬉しさに、雀躍りしながら三十郎は云った。

「義士とも義士ともそれでこそ義士! 親の敵というやつは所詮一人の敵でござるからな、大勢の同志の命とは、とうてい比較になりませぬよ。……そこでそっちを断念し、こっちへ決心されたことは義士! お見上げ申した、お見上げ申した。