Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme
換え乾しは自分の為めにならない。歎きはさることながら、最早や詮ない業である。父母にはたゞ諦めよと告げよ」と聞えたと見るまに、黒雲は元に納まり、再び大雨が沛然と降り注いだ。
以後、娘の村では、娘の入水の日を娘の命日にして赤飯を蒸し山へ持ち行きて小沼に投げ込む。山麓の村々一帯に、十六に当る歳の娘は登山を禁じられるような風習になった。
こゝまで語るのに、弟は、迷信的のことを自分は語っていても、これは単に話の段階で、自分は没交渉な智識人だということを例の肩肘を張ったり、帯を掴み下げたりする擬勢の癖で示しながら、なおも言いました。
「こんな伝説や風習は湖沼のある山の近所の村なら、どこにでも似たり寄ったりのものがあるんでしょう。だから、迷惑とも思いませんが、これが私たちの生活に直接影響して来ることになると、そう無関心ではいられなくなって来るのです」
その伝説の長者の家を、赤堀村の道玄といったり、小菅又八郎だといったり、所と人によって違うが、その昔からの噂は、移動性があるだけに界隈の民戸の人気や雰囲気によって勝手なところに振り向けられて来る。村で旧家染みた家であって四隣の憎しみを受けたものは小沼の竜女の郷方だと噂に立てられることがよくあった。