Japanische Klassiker mit Furigana
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ひゃくめんそうやくしゃ
百面相役者
江戸川 乱歩
Lesen Sie 百面相役者 (ひゃくめんそうやくしゃ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.801 Zeichen · 20 Bildschirme
その頃電車はないので、半里ばかりの道を、テクテク歩いていると、身体中ジットリと汗ばんで来る。町の通りなども、天候と同様に、変にしずまり返っている。時々Rが後をふり向いて話しかける声が一町も先から聞える様だ。狂気になるのは、こんな日じゃないかと思われたよ。
××観音は、東京でいえばまあ浅草といった所で、境内に色々な見世物小屋がある。劇場もある。それが田舎丈けに、一層廃たい的で、グロテスクなのだ。今時そんなことはないが、当時僕の勤めていた学校は、教師に芝居を見る事さえ禁じていた。芝居ずきの僕は困ったがね。でも首になるのが恐しいので、なるべく禁令を守って、この××観音なぞへは滅多に足を向けなんだ。随って、そこにどんな芝居がかかっているか、見世物が出ているか、ちっとも知らなかった。(当時は芝居の新聞広告なんて殆どなかった)で、Rがこれだといって、ある劇場の看板を指した時には非常に珍しい気がしたものだよ。その看板がまた変っているのだ。
新帰朝百面相役者××丈出演
探偵奇聞「怪美人」五幕
涙香小史のほん案小説に「怪美人」というのがあるが、見物して見るとあれではない、もっともっと荒唐無けいで、奇怪至極の筋だった。