Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうせんでんしゃのしゃげきしゅ
省線電車の射撃手
海野 十三
Lesen Sie 省線電車の射撃手 (しょうせんでんしゃのしゃげきしゅ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.355 Zeichen · 45 Bildschirme
それから、探求を進めてゆくと、雑音の原因は、家の前を通る列車の電気機関車が、架空線に接触するところで、小さい火花を生ずるためで、殊に大きい雑音は、架空線の継ぎ目のところで起ることが判った。その結果、受信機で雑音を数えながら、時計をみていると、列車が毎時幾キロメートルの速度で走っているか、又列車はどの地点を走っているかが、家の中に居ながらして、手にとるように判るというのである。HS生は、大磯附近の地図や雑音の大きさを示す曲線図を沢山挿入して、これを説明してあった。
「こりゃ面白い発見だ」と大江山警部は、思わず独言を言った。「だが、この記事が、なにになるというんだ」
なにか省線電車射撃事件に関係があるようでいて、さァそれはどういう関係だと聞かれると、説明ができなかった。ただ漠然たる一致が感じられるばかりだった。警部は、それを、自分の科学知識不足に帰して、ちょっと忌々しく感じたのだった。それにしても、一体誰がこの雑誌を送ってよこしたのだ。
また扉を叩くものがあった。部下の多田刑事であることは開けてみるまでもないことだった。応と答えると、果して多田刑事が入ってきた。